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2014-04-19

子どもの居る場所

まちの背守り保育 
じいじとばあばの宝物 本庄のおうち

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埼玉県は本庄市。
埼玉の北端。ほぼ群馬に位置するこの街で、学童保育を
やっている大切な仲間がいます。

かれは、地元、本庄の街に空き家を見つけ、
地域のじいじ、ばあばの力を、存分に借りて、学童保育を
始めてしまいました。

ま。ここまで書けば、割と最近よくある話。

でも、自分のイメージをはるかに超える「場」がここには存在しました。

築45年近い民家。
ここを改修した部屋には、暖かみがあふれていました。

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ちょうど、今日はいつも世話になっているばあばが
おやつを届けてくれたそうです。
おいなりさん。おはぎ。そして赤飯おにぎり。
5個づつあったものを子どもたち同士相談やじゃんけんで
分け合っていました。

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今日は、2年生が2人。あとは1年生が15人。
僕にとっては懐かしい感じ。
ついこの間まで関わっていた年長さんたちと同じ歳だと
思うとかわいくてかわいくて。
泊まり明けなのに、ついつい楽しく遊んでしまいました。

この和室には、なんと三間もある、大きな窓があり、
そこはまるで縁側のよう。
そこから、でかいでかい庭に直接出られます。

縁側から。
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一応玄関はあるのだけど、ほとんどの子が
縁側から直接出入りをしていました。
少々の雨だって子どもたちには関係ありませんさ。

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何より僕の心をわしづかみしたのが、この庭。
ここは、大昔はすごく立派な日本庭園だったようで、
庭全体に高低差がいっぱい。
地面自体がうねっているし、木の根っこや石もごろごろ。

その地面自体の高低差に加えて。これ。

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もちろん、誰も止める人はいません。
椿の木だって、梅の木だって、雨に濡れたさるすべりの木だって。
子どもたちは、自分で判断して登ります。

実は、この1年生たち、全員この4月からの新入生。
やっぱり、最初はみんな、「登っていい??」とか「登れない」という
子がたくさんいたそうです。
でも、たった、3週間過ぎた今日。
そんな雰囲気は一切感じない「自己判断」の空気が流れていました。
梅の木は登れるけど、さるすべりはまだ登れない。
そんな子がいるそうです。

今日は、シトシトと雨が降っていましたが、ほとんどの子が
庭で遊んでいました。
でも、全員が一斉ではないのです。

遊びたいときに、遊びたい人が、遊びたい人と。
そう、きままに。

さすがに僕が行ったときは、みんなワーッと大興奮でしたが
ひとしきり遊ぶと、みんなそれぞれの場所で、
過ごしたいように過ごし始めるのです。

そう、それはまるで家のように。

ドタバタと走り回っている子の足下で、
ひらがなの練習をしている子もいました。

おやつを終えると、走り出す子もいれば
お皿を洗う子もいるのです。

一人一人が安心して過ごせる場所と時間が保証されている。

よく、安直に「子どもの居場所づくり」なんて言うけど。
僕はそうそう簡単なことではないと思っています。

でも、ここにはそんな空気が流れていました。

居場所づくりって、「居場所」を作るのではなく、
心を安心させて居てもいい空間と時間、
そして「空気」を作り出すことなんだと
今日感じることが出来ました。

縁側から、庭に響く子どもたちの声を聞いていると、
ちょっと涙が出そうになってしまいました。

だって、子どもたちが本当に豊かな顔をしているのですから。

玄関に置いてあった木彫りのドラえもん。

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建物も、雰囲気もとっても古いのだけど、
この場所には、ドラえもんもびっくりするくらいの
未来型の子どもたちの居場所な気がします。

子どもたちの笑顔を中心に、地域のシニアが力を貸してくれる。
それを地域が支える。

まるで、廃屋のようになっていて、庭は手がつけられないほどに
うっそうとなっていたのを、本当に無償のじいじとばあばのち力で
ここまで再生させたそうです。
そして、建物も見違えるほどの状態になったそう。


こんな、素敵な場所を作った男。
いや、こんな素敵な場所を、多くの人と善意を巻き込んで
作り上げた男。
彼の名は、飯島紳太郞さん。
多分、僕は彼と一生関わっていくことになりそうです。

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この写真。子どもが撮ってくれました。

今日はありがとう。おじゃましました。
また遊びに行かせもらいます。


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